先日、東京で行われた「整動鍼」の勉強会に行ってきました。受講したのは四肢編。四肢とは手足のことで、手首や肘、肩、膝や股関節などの不具合を調整する方法を勉強しました。
鍼灸院であれば、毎日お目にかかる症状でありながら簡単に解決できない部分でもあります。当日が来るのを楽しみにしていました。
台風12号
8月から9月にかけて、東京へ向かう際にどうしても気になるのは台風の存在です。ちょうど台風12号が接近し始めていました。いつも飛行機で羽田へ向かうのですが、「欠航」の文字が頭をよぎります。
それだけはどうしても避けたい!整動鍼の勉強会は「脊柱編」「四肢編」「腹背編」と3つのパートに分かれ、それぞれ年に1、2回の開催です。今回を逃すと次は来年・・。
念には念をということで、予約を変更し1日早く出発しました。結果としては台風のスピードが遅く、予定していた便でも大丈夫だったのですが。
会場のある池尻大橋のホテルは前日の連絡では予約が取れず、なんとか予約を取れた地は、目黒。どことなく親近感のわく「めぐろ」。着いたのは夜中でしたので、翌日に備えて体を休めました。
谷地一博 という男
勉強会当日の朝、目黒の喫茶店でカフェオレ飲んでいた私はfacebookのある投稿を見て、心躍らせていました。
そこには、私が今最も刺激を受けている鍼灸師であり、同じ活法研究会で学ぶ同志でもある「谷地一博」さんも同じ勉強会に参加(復習として)するとの投稿が!
(いい顔してます。掲載はご本人の了承を得ております。)
谷地さんは北海道の札幌市で「快気堂鍼灸院白石」という鍼灸院を営まれています。谷地さんとは1年ほど前に1度お会いしたことがるのですが、私の中ではもう何度もお会いしたことがあるような感覚です。そんな感覚にさせてくれるのは、ブログの存在が大きいです。

【ブログ】 ドアのノックはゆっくりと
谷地さんの印象(ブログを通じて感じた)は「論理的でありながら、正直に」書かれる人だなと。要は、わかりやすくて面白くて共感できる。
開業している鍼灸師という同じ立場でもあり、重なる部分も多いです。更新される度に谷地ワールドに引き込まれていきます。鍼灸師や、鍼灸をまったく知らない人にもぜひ読んでいただきたいブログです。
私の大好きな記事は、鍼灸をめぐる冒険の旅シリーズ(1)~(15)、ジャズと鍼灸 シリーズ(1)~(3) です。
谷地さんのブログに書かれている文章そのままのお人柄で、ご自身の気持ちに誠実に生きていることがビシビシ伝わりました。
向かって右側が谷地さん。この写真を見てもわかるように、まっすぐな瞳が印象的な素敵な鍼灸師です。一方の私は、恥ずかしさも手伝って気持ち悪い顔になってます。シャツの色がそのまんま、陰と陽をわかりやすく表現できています。
鍼灸師ブログがアツイ
勉強会でご一緒させていただいた愛知県半田市の「鍼灸マッサージ グリーンノア」院長の船橋さんのブログも大変興味深い(楽しい)記事が多く勉強になります。
現役マッサージ師が「60分2980円もみほぐし」へ行ってきた話。などは面白い上に、なるほど!と唸らされてしまいます。
船橋さんのブログを知ったのはつい最近で、きっと楽しい人なんだろうなと思っていましたが、実際にお会いするとそのまんまでした。ブログや文章には「書いてる人」がそのまま現れるのだなーと再確認できました。
また、同じく愛知県で今月オープンされる「ふくぎ鍼灸院」院長の市川さんともご一緒させていただきました。ふくぎ鍼灸院は過敏性腸症候群(IBS)専門です。
IBS専門は全国的にも珍しい鍼灸院です。それを可能にさせるのも整動鍼の魅力です。専門に特化したブログは困っている人にとって大きな力になるはずです。
鍼灸師がブログを書く理由
私の周りの鍼灸師はブログを書いている人が多いです。一般的には鍼灸や東洋医学となると、漢字だらけで難解なイメージを持っている人が大多数ではないでしょうか。
鍼灸師は、鍼灸を含む東洋医学や施術内容をわかりやすく伝える工夫が必要になります。そんな時、役立つのがブログです。院のウェブサイトに載せる文章だけでは伝わりにくい言葉やニュアンスを「ブログ」で補足することができるからです。
そして何より、誰が鍼治療をしてくれるの?という素朴かつ最大の不安を解消するツールにもなります。信頼のおけそうな人なのか、自分との相性もふくめ事前に院や鍼灸師を知ってもらう良い機会になります。
鍼灸師ブログのお手本
いつの間にかブログの話になってしまったのですが、このブログを抜きに鍼灸師ブログは語れません。整動鍼の創設者でもある栗原先生の「鍼灸師のツボ日記」。もはや別格で、ここで紹介するのもおこがましいほどです。
群馬県で鍼灸院「養気院」を営みつつ、品川では「はりきゅうルーム カポス」のオーナーとして活躍されている方です。
「鍼灸師のツボ日記」をきっかけに、苦しい症状から救われた方は多数いらっしゃるはずです。不調を抱えた方ばかりでなく、私のような鍼灸師をも救ってくれる存在です。
私にとっては教科書でもあり、鍼灸師としての羅針盤です。ブログなどと、軽くカタカナで呼ぶものではありません。「論語」「五輪書」のようになバイブルとして拝読しております。(論語も五輪書も読んだことないけど)
私がいま鍼灸をしているのも、こうしてブログを書いているのも、「鍼灸師のツボ日記」に出会ったおかげです。このブログは、私の人生に大きな影響を与えてくれました。ひとつのブログとの出会いが人生を大きく変えることだってあるのです。
まとめ
勉強会の内容だけでもお腹いっぱいなのですが、いろんな鍼灸師と出会うことで、自分の中に固まっていた何かが崩れ、また新しいものが生まれるような感覚になります。
こうして切磋琢磨できる仲間が全国各地に増えていくことも私には大きな励みなのです。ブログもその一つです。情報発信している仲間のブログに触れることで、自分の身も引き締まります。
ゆるいブログですが、仲間の記事に刺激されてこれからも書いていきます。

谷口 一也

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