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オオタニサン!
この夏、オリンピックより大谷翔平に夢中だ。
彼の活躍をYouTubeの動画で見ることが日課になった。
動画を見ていてふと気づくのは、観客席にいる多くの人が大谷選手にスマホを向けていること。彼のプレーを記録に残すためだ。
球場の観客には彼が打った瞬間両手を上げて立ち上がる人、スマホ越しに打球を追う人に分かれる。今この瞬間を楽しむ人、楽しみを後に残す人。
もし、僕がロサンゼルスの球場で観戦することがあれば、死ぬほど悩むと思う。
とはいえ、レンズ越しに記録した人のおかげで日本にいる僕は感動しまくってる。感謝申し上げたい。
レンズ越しの感動
僕も子供のイベントでは動画を撮る。
レンズ越しに子供の懸命な姿を見てはいたが、レンズ越しだと感動は半減する。本当だ。半分どころか3割くらいだ。姿をきちんと収める責任が冷静にさせるのか。途中から直接見たい衝動に駆られ、カメラは構えながらも肉眼で姿を追っている。
その動画もきちんと保存しているわけではない。いつか見返すだろう、そんな4%くらいの確率のために毎年モヤモヤしていた。だから今年はスマホで軽く撮ろうと思う。(何宣言だ…)
SNSの住人
SNSの住人になると、悲しいかな思考する前にカメラを構えてしまう瞬間がある。
「撮る、投稿する、ここにいる俺、認めてほしい」そんなSNSセットは軽く食べてしまう。パラッパッパッパー、 I’m lovin’ it. だ。
自分の投稿を、静かな夜に見直して「だれに何を伝えたかったんだよ、おまえはよ。」とツッコミたくなることがある。それでいいのだと思う反面、共有しない美しい瞬間を自分の中に溜めておくことも大切だとも思う。
いいこと思いついた、いい景色だ、いい音楽だ、いい雰囲気だ。一番いいものは、あえて自分の中にとどめる練習もしよう。
もし、僕がロサンゼルスの球場で大谷選手のホームランを見たとすれば、打った瞬間に両手を挙げて立ち上がり「フォーーー!!!!」って言うほうを選びたい。(死ぬほど悩むけど)

谷口 一也

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