先日、誰もが絶賛した映画『桐島、部活やめるってよ』(2012年 監督:吉田大八)を鑑賞しました。で、その良さが分からずポカーン。そんな自分が映画をブログで語ってもいいのかと自信をなくしている谷口です。
この映画を見てるとき、自分も部活やめたことあったなーと高校生の時を思い出しました。(映画の内容じゃなくて、そっち!)
我が子はまだ小学生ですが、中学生や高校生になると部活動も始まります。部活のことで悩んだり苦しんだりすることもあるでしょう。
今回は映画の話ではなく(あきらめた)、「部活やめる」について書きます!
もし、我が子が部活を辞めたいと言ってきたら、親としてどんな言葉をかけますか?
パッと読む見出し
Googleさんに聞いてみる
「部活 やめたい」で検索してみました。すると、「部活やめる」問題に関する記事が山のように出てきます。
・部活をやめようかと悩んでいる中高生のリアルな相談
・大人の立場(経験者)としてのアドバイス
・やめたい理由を心理学的に解説
・親や顧問を説得させる方法
・子どもがやめたいと言った場合の親の対処法
など、実に様々な視点で書かれた記事が見つかります。大半はブログ記事で一個人の意見ではありますが、参考になる言葉がたくさん見つかります。私が高校生の時に読めていたら楽だったろうなと思います。
やめたいなら、やめてよし
小学生の息子もいくつかの習い事を始めて、やめたこともあります。その経験からも私の対応はおよそ決まりました。
やめたいなら、やめてよし。
相談ではなく「やめる」と言ってくるのであれば反対はしません。
子どもが部活をやめたいと言った場合の親の対応
「部活をやめたい」もしくは「やめようかと悩んでいる」と子どもから言われたときの親の対応は、ざっくり分けると次の二つです。
【容認する場合】
やめる理由に親も納得できる。または、本人の意見を尊重するというスタンスです。他分野へチャレンジしてほしい気持ちもあります。
【反対・考え直すよう促す場合】
最後までやり抜くことの素晴らしさを伝えたい、簡単に諦めない忍耐力をつけてほしい親心もあります。
目覚めた瞬間、「部活イヤ・・」
私は中学、高校と野球部に所属していました。と、いうことにしていますが高校1年の冬に一度退部した経験があります。(2年生の春、何食わぬ顔で復活)
理由は簡単で、ボールの使えなくなる冬の走り込み&基礎トレーニングについていけなくなったからです。何十キロも走ったり、先輩をおんぶして走ったりと体力のない自分には地獄のような日々でした。
夜ふとんに入ると、「このまま明日が来なければいいのに。」と唱えながら寝たものです。そして朝起きた瞬間に、
「部活、イヤや・・。イヤーー!!」
と泣いていました。
そして決断したのです。幼少期からずっと続けてきた野球をやめる。
部活をやめる時に越えなければならない2つの壁
やめると決めたなら越えなければならない2つの壁があります。両親と顧問(監督)です。
私にとっては、顧問より父親の壁がとても大きなものでした。父も野球好きで、私が野球をやっていることを応援してくれていましたので言い出しずらかったです。
それに、やめると言ったら「情けない!」と一喝されて、続けるよう説得されないだろうかと怯えていました。
意を決して、巨人戦のナイター中継を横になって見ている父親に部活をやめたい旨を伝えました。父はあっけなく「やめたいならやめろ。」みたいな返事で何も聞いてこなかったことを覚えています。
意外なほどあっけなく報告が終わりました。
「続ける」「やめる」どちらを選択しても問題なし
一度「やめたい」と思ってしまうと、日に日にその気持ちが強くなるものです。精神的にもつらい毎日になります。そんな状態で親を説得する余力は私にはありませんでした。
ですから、この時の父の反応には救われました。
この経験から私は子どもが習い事や部活を「やめたい」と言ったときの対応は冒頭で書いた通り初めから決めています。親に伝えるまでに子どもなりに悩み考えた結論ですから、その気持ちを尊重することにしています。
途中でやめても大丈夫。続けても、途中でやめても、どちらを選択しても成長の糧となるからです。後悔するかもしれませんが、それもひとつの成長です。
自分の経験から言えるのは、部活をやめると所属するコミュニティに変化が生じます。今まで仲良しだった部員とも少し距離ができたり、付き合う友達にも変化が生じてきます。その変化に対応できているか、親としてはその点をそっと見守ることが重要だと思います。

谷口 一也

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