鍼灸師が鍼灸院で患者になって気づいたこと

そうだ、鍼灸院へ行こう

私は鍼の刺激が苦手だ。

鍼灸師なのに、だ。

こればかりはどうしようもない!と今では開き直っている。

そんな私ですが、スタッフの西村さんの鍼は安心して受けることができます。

なぜなら、鍼を受けながら口出しができるから。

「それ、いい感じ。」

「それ以上はムリな気がする。」

「あっ、いま響いた。」

などと、鍼の反応を実況中継しながら調整してもらっています。西村さんにしてみたら、「ちょっと黙っててくれません?」と思っているに違いない。

おしりが痛い・・

ここ最近、おしりが痛いのです。イスに座っていると10分もしないうちにおしりが痛くなるので、足を組んでみたり、正座したりとイスの上で体勢を変えながら仕事をしています。

このような症状も鍼灸で対応することができます。スタッフにお願いしようかと思ったけど、患者として鍼灸院へ行ってみることにしました。(勇気を振り絞って)

鍼灸師目線の鍼灸院選び

さあ、どこの鍼灸院に行こうかな?

私の基準は「鍼の刺激が少なくて効果のありそうなところ」というわがままな選択基準があります。たくさんの鍼を受けると疲れてしまうので。

鍼灸には多くの流派や施術スタイルがあって、扱う鍼の長さ太さ本数ツボの選び方など違いを挙げればきりがありません。鍼灸師によってその施術は十人十色です。

鍼灸院のウェブサイトにわかりやすく説明されていれば、治療の雰囲気は伝わるかもしれませんが、初めての方に鍼治療が想像ができるほど親切なサイトは多くありません。

鍼灸師である私は、どんな考え方(流派)で鍼灸をしているのかという情報でおおよそ、鍼刺激の量は想像がつきます。後はウェブサイトで、鍼灸師の写真を拝見し、ブログがあればブログの文章からその人となりを想像します。

立場を変えてみる

今回は面識のない鍼灸師に治療をしてもらいたかったので、先輩やお知り合いの先生の鍼灸院は除外しました。あまり強い刺激の鍼はしないだろうと思われる〇〇流の鍼灸院で治療を受けてきました。

治療がどうだったとか、対応がどうだったかという点について書くつもりはありません。(えーっ!)私も自分の施術を見知らぬ鍼灸師にレポートされるのは勘弁してほしいと思ってしまう小心者ですので。

なので、鍼灸師が鍼灸師の治療を受けた感想を書きます。(聞かれなかったので、鍼灸師とは名乗っていません)

いつも治療を施す側の私は、できるだけ客観的に自分と患者を眺める視点、俯瞰する視点を持とうと心がけています。


しかし、客観的と言えども、自分の視点はどうしても鍼灸師目線。安心できるホームグラウンドでの出来事です。

当日、初めて入る鍼灸院のドアを開けました。

受付と待合には誰もいません。治療中?で、私はどう思ったのか。

「スリッパを勝手にはいてもいいのかな?」

そんな気持ちになって一瞬立ちつくしてしまいました。

ワオ、こんな初めから不安になってしまうの?

そう驚いたと同時に新しい発見だと妙なワクワクを感じました。

(この場面を客観的に眺めると、鍼灸院の入口に入った37歳男がスリッパをはきつつ、ニヤついている。不審者そのものである。)

1時間弱の患者体験を振り返ると、初対面の人間に身体を預けることは、どうしても警戒心が顔をのぞかせます。

施術者に対してはもちろん、施設の全体、細部に神経を張り巡らせている感覚を身をもって体験できました。

施設の中では、できるだけ患者さんが迷わない、不安にならない工夫が必要なのだなーと思った次第です。この発見だけで、おしりの痛みも吹っ飛びました!(なんてね)

まとめ

・俯瞰することも重要だが、いっそ自分とは対極の立場を体験することで多くの発見がある

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谷口 一也

はじめまして。谷口一也です。1979年愛媛県伊予市(中山町)で産声を上げました。 マイペースで我が道を行くB型。 育児と鍼灸に精を出す毎日です。 自宅での映画鑑賞やカフェ巡りが趣味。