セルフでやってはいけないお灸の話 

お灸教室の宣伝です

6月1日(水)満席、6月4日(土)、6月15日(水)の10:30~12:00を使って、当院にて「お灸教室」を行います。(両日同じ内容です)内容としては、肩こり・胃腸のトラブルに特化したツボとなります。
使用するツボは6つ。参加者のお一人お一人に最適なツボを選んでいきます。

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と、宣伝したところで。

私は開院して6年になります。簡単にできてしまいそうな「お灸教室」を開催しなかったのには理由がありました。その理由を今回の記事にします。

お灸教室を開かなかった理由

鍼灸院やカルチャースクールでも開催されているお灸教室。雑誌にもお灸の特集が組まれたり、最近では「お灸女子」などのタイトルで書籍も出ています。お灸はブームで終わらず、健康促進の一分野として立派に認識される存在となってきたように感じます。

お灸をするのは簡単

セルフケアとしてのお灸といえば、台座灸(丸い台の上にえんとつのようなモグサが立っている)の使用が一般的です。火を使いますが、ツボに置くだけなので簡単です。そう、お灸を置いて、外す。これだけなら簡単なことです。

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ツボの位置を決めるのは難しい

お灸をするのは簡単でも、肝心のツボの位置が正確でなければ意味がありません。ツボを選ぶにはある程度の訓練が必要です。ここはプロ(鍼灸師)の役目です。

鍼灸師が直接ツボを選ぶことが最も望ましいのです。最低でも鍼灸師からツボ選びのコツを教えてもらった後に家庭でのセルフケアに役立ててほしいです。

お灸の効果はわかりにくい(・・?

「このツボは〇〇に効きます!」と教えてもらったり、雑誌や本に書いてあったりします。果たして、その〇〇に効くを本当に実感した人はどのくらいいるのだろうかと私は疑問に思います。

「このツボは〇〇に効きます」の問題点は、その〇〇(症状)が例えば、「肩こり」だった場合、「肩こりには△△(ツボ)」という一対一の関係で示されることが多くあります。

肩こりといってもタイプや分類はさまざま。首すじがこる人もいれば、肩甲骨の際がこる人もいます。同じ姿勢が長時間続いてこる人もいれば、食後にこってくる人もいます。そして、それぞれに対して適したツボも異なります。

「肩こり=〇〇(ツボ)」ではなく「△△の肩こり=〇〇(ツボ)」という具合に、もう一歩踏み込んで肩こりを細分化するほうが、効果を出す確率は高まります。

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こりを感じている箇所や原因となっている箇所を絞ってアプローチすることで、効果も高まりますし、何よりお灸をした後に体の変化を確認することができます。

お灸をした直後にコリは変化しているのです。そのことを私たちプロが示せれば、セルフケアとして継続するモチベーションにもなるはずです。効いているのか確信をもてないまま、継続できるほど人間は強くありません(笑)

セルフ灸には2つの仕事がある

セルフ灸には2つの仕事があります。1つ目は《ツボ選び》です。数あるツボの中から適したツボを選び、そのツボを正確にとる(印をつける)こと。2つ目は《お灸に火をつけてツボに置く》セルフ灸はこの2つの仕事から成り立ちます。

イメージしてもらうために簡単な図解で解説しますと、下の図が従来の「セルフ灸」です。本などを参考にツボ選びとお灸をセルフで行います。

一般的なセルフ灸

書籍や雑誌などのメディアで取り上げられるセルフ灸は、症状に対するツボの紹介があり、ツボの位置解説を見ながら自分の体に当てはめてツボを選びます。『ツボ選び+お灸を置く』のセットをセルフで行うことになります。okyuu01

すでに述べたように、ツボ選びとツボの位置を決める作業はプロの業務範囲です。ここをセルフで行ってしまうことで、「お灸って効いてるのか、わからないなー」という結末を迎えるのです。

効果的なセルフ灸

一方で、私が提案するセルフ灸はツボ選びを鍼灸師が行い、お灸を置くことをセルフで行います。
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この方法が効果を実感するための近道です。ツボ選び、ツボの位置決定はプロの指導という条件下において「セルフ灸」は意味のあるセルフケアとなります。

お灸をセルフでやってみたい方はぜひ、お灸教室へお越しください。

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谷口 一也

はじめまして。谷口一也です。1979年愛媛県伊予市(中山町)で産声を上げました。 マイペースで我が道を行くB型。 育児と鍼灸に精を出す毎日です。 自宅での映画鑑賞やカフェ巡りが趣味。